リュート(英:Lute, 伊:Liuto) は撥弦楽器の一種で、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称。ひとまとめにしてリュート属とも呼ばれるこれらの楽器群には時代や目的によってさまざまな形態のものがある。
元来はアラビア起源の楽器が中世にヨーロッパに伝来し独自に発達し、リュートの原型となったと考えられている。 よく似た外見で現代もアラビア文化圏で用いられている楽器であるウード (oud) と同じ起源をもつとされ、また日本や中国の琵琶とも祖先を同じくする。リュートやウードの名前は「木」を意味するアラビア語の"al‘ud"(アル・ウード)に由来するとされてきた。リュート奏者はlutenist、リュート製作者はluthierという。
今日リュートと呼ばれる楽器の構造上の特徴は、ルネサンス期に作られたいわゆるルネサンスリュートで代表することができる。それ以後のリュート族の楽器はルネサンスリュートを改良・改造したものであるので、ルネサンスリュートと多くの特徴を共有している。ルネサンスリュートの構造の概要は以下の通りである。
材質は通常木製である。ボディーは、「洋梨を半分に切ったような」形状と表現されることが多く、背面が丸く湾曲しているのが特徴。前面はクラシックギターと同様に薄い表面板がある。表面板にはギターのサウンドホールに相当する穴があるが、これはギターのようにただぽっかりと空いているのではなく、通常唐草模様をはじめとする幾何学模様などの図案が表面板をくりぬいてつくられており、これをローズ(rose、バラの意)と呼ぶ。中世からルネサンス初期のものにはローズが表面板とは別にはめ込まれているものもあり、大型の楽器では複数のローズをもつこともある。背面はリブ(ribs、肋骨の意)と呼ばれる両端が細くなった形の湾曲させた木片を並べて組み立てられており、これにより深く丸まった独特の形を形成している。リブはバナナの皮をむいたときのような形でもあり、リブの組み立ては地球儀をつくるときの原理と似ている。楽器の強度を高めるために、表面板の裏には桟が貼ってあるが、中空になった内部に支柱は無い。
ネックは軽い木で作られるが、弦の下の指板(フィンガーボード)には耐久性の高い堅い板が付けられている。指板はルネサンス期までは平坦で、以後はカーブのあるものが増える。指板には通常ガットを巻き付けたフレットがあり、高音域には木製などのフレットを表面板に直接貼り付けている。ルネサンスリュートはヘッド(ネックの先端にある、ペグを固定する台座)が後部にほとんど直角に折れ曲がっていて、これはおそらくナット(ネック側で弦の振動を止める部分、ネックの折れ曲がる部分に位置する)にテンションの低い弦を密着させるための工夫と思われる。ペグは木製のシンプルなもので、細くなっている先端をペグボックスの穴に差しこみ固定しており、ギアなどのほかのチューニングのための仕組みはない。
ナットやブリッジは硬質の木材、時には象牙や骨で作られており、ブリッジはギター同様表面板に直接取り付けられている。このような構造のため、リュートは大きさの割には軽い楽器であるといえる。
リュートの弦はコースに従って配置されている。コースには通常高音側から順番に番号を振る。リュートは1つのコースに2つの弦をもつ(複弦)が、第1コースだけは単弦になっており、これは旋律弦(chantrelle、フランス語で歌手の意)と呼ばれる(バロックリュートではしばしば第2コースも単弦であった)。第2コース以下では複弦はユニゾンまたはオクターブで調律された。8コースのルネサンスリュートは15本の弦を持つことになる。
弦は歴史的にはガット弦が用いられていた。低音弦としては、初め複数のガット弦をヒモのようによじったものが用いられていたが、音像が明瞭でなかった。これが低音のコースでオクターブ調弦が用いられた理由とされる。17世紀前半には、鉛などの重金属をガットにしみ込ませ重くした低音弦が用いられていたとも言われている。17世紀中ごろにはガットの芯に細い金属製のワイヤーを巻き付けてつくったいわゆる「巻き弦」の使用が一般的になった。現代では、ガット以外に釣り糸などで一般的なナイロンやフロロカーボンといった合成繊維が弦として用いられることも多い。
なおフランス語・英語などの “luthier” という言葉は、文字通りは「リュート制作家」を意味するが、ヴァイオリン・ギターなど弦楽器の製作家一般も指す語である。
リュートの歴史と変遷 [編集]
ルネサンス初期までのリュート [編集]
すでにサーサーン朝ペルシアにおいて、原型となる楽器が用いられていた。滴型の本体と後ろに折れたヘッドを特徴とし、基本的にリュートと同じ形をしている。四弦で、小さな撥を用いていたようである。「バルバット」と呼称されていたらしく、これが西伝してリュートになったといわれる。一方、東伝したものは後漢の頃中国に入り、最初「胡琴」と呼ばれたが、ウイグル語からの音訳で「琵琶」となったらしい。奈良時代に日本にもたらされた。
リュートがヨーロッパに最初に現れたのは中世で、十字軍によって中東からもたらされたとか、スペインのイスラム教徒とキリスト教徒の分裂を横断して運ばれたなどの説がある。当時のリュートは4コースまたは5コースで、撥で弾いていた。15世紀頃までのリュートは博物館等に残存しているものが少なく、その後のものに比べて楽器の形状や奏法、レパートリーなどについてはわからない点も多い。
ルネサンス期 [編集]
ルネサンス期になると、ポリフォニーが主流となり音楽が多音化した一方で、即興的な速いパッセージ(ディミニューション)が行われるようになった。このような音楽の演奏に有利なように、指で直接、または指にやわらかいパッドをつけたもの(現代のギターのようなツメではない)で弾くようになり、撥は廃れていった。16世紀頃からコースも6つをこえて増えていき、ルネサンスのリュートはソプラノ、アルト、テナー、バスなど、さまざまの大きさのものが作られたが、テナーリュートが最も一般的であった。
当時リュートはソロの楽器としても、また歌の伴奏や合奏でも広く使用されたと思われる。今日まで残るルネサンスリュートのオリジナル楽器の多くは16世紀頃に制作されたものであり、さまざまなコース数や大小のモデルを博物館などで見ることができる。このことから、この頃には宮廷や民衆の間でリュートは非常に人気の高い楽器であったことが推測される。この時代にはイタリア半島を中心に高い技術を持った工房がいくつも存在しており、これらの工房が製作した楽器は改造するなどして後年まで長く用いられたと言われる。
なお、イベリア半島ではリュートはあまり用いられず、ビウエラと呼ばれるギターによく似た形の楽器が主に使用されていたとされる。調弦は6コースのルネサンスリュートと同じであることから、ビウエラでリュートの作品を演奏すること、またその逆はつねに可能である。しかし、リュートとビウエラは楽器学上近親関係にある楽器とは見なされない。
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